岩手県でドローンを飛ばしたいと思っても、実は「飛ばしていい場所」より先に「飛ばしていい条件」を押さえるのが近道です。
航空法の空域や飛行方法のルールに加えて、公園や施設ごとの管理ルールがあるため、景色が良い場所ほど事前確認が欠かせません。
そこで本記事では、岩手県内で比較的相談しやすい練習場やフィールドを挙げつつ、許可の考え方と当日の段取りを整理します。
岩手県でドローンを飛ばせる場所6選は?
岩手県でドローンを飛ばせる場所を探すなら、まずは管理者が明確で相談窓口がある施設から当たるのが安全です。
特に練習場やスクールのフィールドは、周囲への配慮や利用条件が整っていることが多く、初めてでも計画が立てやすいです。
ここでは候補を6つに絞り、使い方の向き不向きと確認ポイントをまとめます。
ツガワ未来館アピオ(岩手産業文化センター)
広い敷地を持つ大型施設で、予約制の練習枠が用意されているため、計画的に飛行したい人に向きます。
駐車場が大きく、同行者がいても動きやすいので、講習や練習会の雰囲気に近い形で試せます。
イベント開催日や周辺利用状況で安全確保の考え方が変わるため、前日までの連絡と当日の受付確認が重要です。
風が強い日は敷地が広いぶん横風の影響を受けやすいので、無理に高度を上げず低高度での慣熟から入るのが安心です。
| 名称 | ツガワ未来館アピオ(岩手産業文化センター) |
|---|---|
| 向いている用途 | 基本練習/簡易な空撮テスト |
| 環境 | 広い敷地/管理者窓口あり |
| 予約 | 完全予約制の枠が中心 |
| 料金 | 条件により変動 |
| アクセス | 盛岡市内から車での移動が現実的 |
| 住所 | 岩手県滝沢市砂込389-20 |
岩手県ドローン協会 ドローンパーク
ドローン向けの練習環境として案内されており、飛行目的が明確な人ほど相談がしやすいフィールドです。
機体の設定確認や目視練習など、地味な基礎練習を落ち着いて積みたいときに向きます。
利用条件や当日の動線が決まっている場合があるため、初回は事前連絡とルール把握を前提に組み立てると安心です。
複数人での利用時は、離着陸地点と立ち位置を固定して第三者との距離を作る意識が重要です。
| 名称 | 岩手県ドローン協会 ドローンパーク |
|---|---|
| 向いている用途 | 基礎練習/安全運用の反復 |
| 環境 | 練習前提の場所/窓口が明確 |
| 予約 | 事前相談が推奨 |
| 料金 | 条件により変動 |
| アクセス | 盛岡市周辺から車移動が中心 |
| 住所 | 岩手県盛岡市黒川2地割(周辺) |
DRONE PEAK
ドローン講習の情報発信とあわせて、練習や学びにつながる導線が用意されているため、自己流で不安がある人に向きます。
機体の扱いだけでなく、現地での安全確保や飛行判断の考え方をセットで身につけたいときに便利です。
屋外フィールドは季節で風の癖が変わるため、講習や練習の範囲を段階的に広げる意識が合います。
初回は連絡方法と当日の集合手順を確認し、飛行ログとバッテリー管理まで含めて運用を整えると効率的です。
| 名称 | DRONE PEAK |
|---|---|
| 向いている用途 | 講習/安全運用の習得 |
| 環境 | スクール運営/情報がまとまる |
| 予約 | 事前予約が基本 |
| 料金 | コースや内容で変動 |
| アクセス | 滝沢市周辺から車移動が中心 |
| 住所 | 岩手県滝沢市大釜仁沢瀬17-1(GRANDE) |
ドローンフィールド滝沢
練習用フィールドとして案内されており、飛ばす目的が「練習」である人ほど相性が良い選択肢です。
場所の詳細が予約後に案内されるケースもあるため、事前に連絡して当日の手順を確認しておくと迷いにくいです。
周囲の人や車両の動線が少ない時間帯を選ぶだけで、飛行の難易度が大きく下がります。
初回は高度を抑え、離着陸地点を固定して姿勢制御の安定を優先すると安全です。
| 名称 | ドローンフィールド滝沢 |
|---|---|
| 向いている用途 | 基礎練習/反復フライト |
| 環境 | 練習前提/予約で案内 |
| 予約 | 事前予約が前提 |
| 料金 | 条件により変動 |
| アクセス | 滝沢市内から車移動が中心 |
| 住所 | 滝沢市内(予約後に詳細案内) |
東北航空ドローンスクール(花北モータースクール)
スクールの枠組みがあるため、飛行の基本だけでなくルールと安全配慮を同時に学びたい人に向きます。
練習場の雰囲気に近い環境で段階的に慣れていけるので、独学で不安がある場合の入口として使いやすいです。
講習や練習の枠は日程に左右されやすいため、希望日があるなら早めに連絡して枠の確認をしておくと安心です。
初回は目視での安定ホバリングと安全な帰還操作を優先し、空撮は二回目以降に回すと事故率が下がります。
| 名称 | 東北航空ドローンスクール(花北モータースクール) |
|---|---|
| 向いている用途 | 講習/基礎の習得 |
| 環境 | スクール運営/相談窓口あり |
| 予約 | 事前申込みが基本 |
| 料金 | コースにより変動 |
| アクセス | 北上市周辺で車移動が中心 |
| 住所 | 岩手県北上市周辺(花北モータースクール) |
SKYTRACE・IWATE(SKYTRACE練習場)
一関市を中心に講習やサービス提供を行っており、空撮だけでなく業務利用の入口として相談しやすい拠点です。
所在地が明示されているため、現地までの計画を立てやすく、初めてでも行動に移しやすいのが利点です。
講習の都合に合わせて調整できる場合があるので、初心者ほど先に希望を伝えて現実的な練習メニューを組むと効率的です。
飛行は短時間でも良いので、離着陸の手順と緊急停止の判断を繰り返し確認するほど上達が早まります。
| 名称 | SKYTRACE・IWATE(SKYTRACE練習場) |
|---|---|
| 向いている用途 | 講習/空撮の基礎固め |
| 環境 | 拠点が明確/相談しやすい |
| 予約 | 事前連絡が推奨 |
| 料金 | 内容により変動 |
| アクセス | 一関市周辺で車移動が中心 |
| 住所 | 岩手県一関市花泉町花泉字地平32-1 |
飛ばす前に押さえたい岩手県のルール感
岩手県でドローンを飛ばすときは、全国共通の航空法と、場所ごとの管理ルールの二段構えで考えると整理しやすいです。
観光地や人が集まる場所ほど、飛行そのものが難しいというより、許可と配慮のハードルが上がります。
ここでは判断の軸を先に作り、現地で慌てないための見取り図を作ります。
航空法で許可が必要になりやすい空域
人口集中地区や空港周辺などは、飛行許可や事前調整が必要になりやすく、思いつきの空撮が通りにくいです。
また夜間や目視外などの飛行方法は、場所が問題なくても飛行方法の側で条件が発生します。
まずは自分がやりたい飛ばし方を言語化し、その飛行方法が許可承認の対象かを先に整理すると早いです。
不明点は施設に聞く前に国の案内を確認し、会話の前提を揃えると話が進みます。
小型無人機等飛行禁止法の対象を避ける
重要施設の周辺では飛行が禁止または厳しく制限されるため、景色の良さだけで近づくのは危険です。
特に自衛隊関連施設や特定施設の周辺は、距離の考え方が一般の感覚とずれることがあります。
撮影目的がなくても、練習として飛ばすだけでトラブルになりうるため、事前に地図で離隔を取ります。
- 重要施設の周辺は近づかない
- 不明なら現地に行かず先に調べる
- 高度よりも水平距離を優先する
- 迷ったら別の練習場に切り替える
公園や施設は管理者ルールが優先される
航空法上問題がなくても、公園管理者が「無人航空機の使用を認めない」と定めている場合があります。
これは安全確保や利用者の快適性のためで、交渉で覆るというより、代替案を探す発想が現実的です。
一例として市の公園でも無人航空機の持込みや使用を禁止している案内があるため、公式案内の確認が欠かせません。
| 確認ポイント | 見るべき場所 |
|---|---|
| 禁止の有無 | 公園の利用規則 |
| 許可の窓口 | 管理事務所の案内 |
| 時間帯の制限 | イベント情報 |
| 離着陸の可否 | 施設内の注意事項 |
国立公園や海岸は配慮の要求水準が上がる
岩手の海岸景観は魅力的ですが、自然公園や利用者が集中するエリアでは配慮の要求水準が一気に上がります。
野生動物や繁殖期への影響、強風による流されリスクなど、飛行そのものの難易度も上がります。
許可が取れたとしても、第三者上空や混雑が避けられないなら実施しない判断が結果的に得になります。
景観重視の空撮は、混雑しにくい季節や時間帯に寄せるだけで安全性が跳ね上がります。
場所選びで後悔しないための考え方
岩手県でドローンを飛ばす場所を探すときは、写真映えよりも「安全に飛ばせる余白」があるかを軸にすると失敗が減ります。
余白とは、人や車両の動線から離れられる余地と、電波や風などの不確実性を吸収できる余地です。
ここでは、候補を絞り込むときの順番を実務寄りにまとめます。
地図で空域と周辺状況を先に整える
いきなり現地に行くより、地図で人口集中地区や空港周辺を大まかに把握してから動くほうが早いです。
次に道路や駐車場の位置を見て、第三者の動線が切れる時間帯があるかを想像します。
最後に離着陸地点の候補を二つ以上作り、風向きで切り替えられるようにします。
- 人口集中地区の有無を確認
- 空港やヘリポートの距離感を確認
- 第三者の動線を想定
- 離着陸地点を複数用意
私有地や農地は許可の取り方が鍵になる
広い場所が見つかっても、私有地や農地は勝手に立ち入れないため、飛行以前に許可の取り方が核心です。
連絡先が分からない場合は、地域の管理団体や施設窓口がある場所に切り替えるほうが早いです。
許可が取れても、周辺に家屋があるなら離隔と落下時のリスクを現実的に見積もります。
許可が取れた事実だけで安心せず、飛行ルートを短くして安全側に倒します。
海岸や高原は風と電波の変化が急になる
岩手の沿岸部は風向きが変わりやすく、海風で急に流されるリスクが上がります。
高原や山際は地形で風が巻き、ホバリングはできても帰還時に想定外の横風を受けやすいです。
電波は遮蔽物だけでなく地形の反射でも不安定になるため、リンク品質が落ちたら即中止の基準を作ります。
空撮は欲張らず、短時間で撮って早く畳むほうが結果的に良い映像が残ります。
岩手で事故につながりやすい要因を整理する
事故は操縦ミスよりも、環境要因を甘く見たときに起きやすいです。
特に冬季の低温と風、沿岸の突風、雪面での方位感覚のズレは、経験があっても油断を誘います。
あらかじめ要因を表にしておくと、現地で引き返す判断がしやすくなります。
| 要因 | 起こりやすいこと |
|---|---|
| 強風 | 流され/帰還不能 |
| 低温 | 電圧低下/急減速 |
| 混雑 | 第三者上空の回避不能 |
| 遮蔽物 | 通信低下/フェイルセーフ |
申請と連絡の段取りを先に作る
岩手県でドローンを飛ばす計画は、飛行当日の操作よりも、前日までの段取りで安全性が決まります。
許可が必要かどうかの判定と、管理者連絡の型ができていれば、毎回の準備が短くなります。
ここでは、よくある流れを崩さずに回すための実務ポイントをまとめます。
許可承認が必要になりやすいケースを把握する
同じ場所でも、飛ばし方が変わると必要な手続きが変わるため、ケース分けが重要です。
特に夜間や目視外、イベント時の人の密度が高い状況は、計画段階で避けるほど楽になります。
自分の飛行計画がどの列に当たるかを整理してから、申請に進むと手戻りが減ります。
| やりたいこと | 先にやること |
|---|---|
| 空撮の練習 | 管理者ルール確認 |
| 市街地の空撮 | 空域判定と許可承認検討 |
| 夜間撮影 | 飛行方法の条件整理 |
| 目視外 | 補助者配置と手順設計 |
施設や土地の管理者には要点を短く伝える
管理者への連絡は、長文で熱意を語るより、リスクと対策を短く伝えるほうが通りやすいです。
飛行日時と人数、機体の種類、離着陸地点、第三者との距離確保の方法を先に出します。
許可が不要な空域でも、管理者が不安に感じれば断られるため、安心材料を見える形にします。
- 日時と予備日の提示
- 人数と役割の提示
- 機体と飛行高度の目安
- 安全距離と立入管理
- 中止基準の提示
保険と機体情報があると会話が速くなる
万一の損害に備えた保険の有無は、管理者が最初に気にするポイントになりやすいです。
加入証明を提示できると、許可可否の判断が早まり、当日の説明も短く済みます。
機体登録やリモートIDなどの基本情報も、求められたら即答できるようにまとめておくと安心です。
口頭で説明しにくい場合は、要点を一枚に整理したメモを用意すると伝達ミスが減ります。
当日は飛行ログと撤収までを運用に入れる
飛行は離陸から着陸までではなく、準備と撤収まで含めて運用として設計するとトラブルが減ります。
離陸前の周囲確認と、飛行後のログ整理を習慣化すると、次回の改善が早くなります。
特に風の体感と機体の挙動をメモしておくと、岩手の季節変化に対応しやすくなります。
撤収時にゴミや忘れ物があると印象が落ちるため、最後に地面を見渡す時間を固定します。
岩手の季節を味方にして安全に撮る
岩手県は季節で景色が大きく変わる一方、風や雪などの条件も大きく変わります。
同じ場所でも夏と冬で難易度が別物になるため、季節ごとの作戦を分けると事故が減ります。
ここでは、撮影の満足度を上げつつ安全側に倒すためのコツをまとめます。
季節ごとの難しさを先に見える化する
夏は熱と上昇気流、冬は低温と降雪が主な敵になり、沿岸は通年で風が課題になりやすいです。
特に冬はバッテリーが急に落ちることがあるため、飛行時間を短く刻むほど安全です。
春秋は撮影に向きやすい反面、観光や行楽で人が増えるため、混雑回避が重要になります。
| 季節 | 注意点 |
|---|---|
| 春 | 人出/風の変化 |
| 夏 | 熱/上昇気流 |
| 秋 | 混雑/日没が早い |
| 冬 | 低温/降雪/視界 |
冬のバッテリーと機体管理は短時間運用が基本
低温では電圧が落ちやすく、残量表示が急に減るように見えることがあります。
そのため一回の飛行を短くし、帰還余力を普段より多めに残す運用が合います。
予備バッテリーは冷やさないことが重要なので、持ち運び方も含めて計画します。
- 飛行時間を短く刻む
- 帰還余力を多めに残す
- 予備バッテリーを冷やさない
- 着陸地点を近くに固定
混雑する観光地は撮影しない判断が最も安全
景色が良い場所ほど人が集まり、第三者上空の回避が難しくなります。
許可が取れても、周囲の不安や苦情が出ると現地対応で消耗し、撮影どころではなくなります。
空撮は一点集中で狙うより、混雑の少ない場所を複数押さえて分散するほうが結果が出ます。
迷うなら練習場に戻り、撮影は次回に回す判断が長期的には得です。
良い映像は高度よりも構図の工夫で作れる
安全のために高度を上げない判断は、映像が弱くなることと同義ではありません。
被写体との距離感と進行方向、太陽の位置を整えるだけで、低高度でも立体感が出ます。
特に岩手の山並みや田園は、斜めの移動とゆっくりしたヨーで奥行きが出やすいです。
高度を欲張らず、短く撮って良いカットだけ残す運用が最終的に強いです。
岩手で空撮を楽しむために押さえるべき要点
岩手県でドローンを飛ばせる場所を探すときは、まず相談窓口がある練習場やスクールのフィールドから選ぶと安全です。
次に航空法の空域と飛行方法の条件を整理し、公園や施設の管理ルールを最優先で確認すると段取りが崩れません。
沿岸や高原は風の変化が急なため、季節ごとの作戦と中止基準を先に作り、短時間運用でリスクを下げるのが現実的です。
許可や連絡の型を固めておけば、毎回の準備が軽くなり、安心して撮影に集中できます。


