ドローン整備士になるには最短ルートはこれ|必要スキルと実務経験の作り方がわかる!

タブレット付き送信機でドローンを操作する手元
学習

ドローンの整備は「壊れたら直す」だけではなく、点検の仕組みを作って事故を防ぐ仕事でもあります。

国家資格のような“整備士免許”が必須という世界ではない一方で、飛行日誌や点検整備記録など法令に関わる知識は避けて通れません。

この記事では、整備士として仕事にするために必要な知識と経験の積み方を、最短ルートの視点で整理します。

メーカー手順書に沿った点検整備と、記録の運用をセットで身につけることが、現場で信頼される近道です。

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  1. ドローン整備士になるには最短ルートはこれ
    1. 整備のゴールを先に決める
    2. 法律上の“整備士免許”が必須ではない現実
    3. 飛行日誌と点検整備記録を理解して差をつける
    4. 操縦者の技能証明を“整備の武器”にする
    5. メーカー手順書に沿った整備を前提にする
    6. 民間資格の位置づけを勘違いしない
    7. 現場経験を最短で作る動き方
  2. ドローン整備の仕事はどこまで求められる?
    1. 日常点検は“飛ばす前提”を整える
    2. 定期点検は“劣化を前提”に計画する
    3. 修理と改造は“手順書の外側”が危ない
    4. 記録の不備は“整備ミス”と同じ扱いになる
  3. 必要な知識とスキルのロードマップ
    1. 電気とバッテリー管理が最優先になる
    2. 推進系は“部品の相性”まで含めて扱う
    3. ソフトウェアとキャリブレーションを作業化する
    4. 不具合切り分けは“順番”が命になる
  4. 資格や講習は何を選ぶと良い?
    1. 技能証明は“運用要件を理解する勉強”として効く
    2. 民間講習は“体系化”と“教育”のために使う
    3. メーカーの点検・修理サービスを基準線にする
    4. 整備系講習を選ぶときのチェックポイント
  5. 就職・副業で整備経験を積む具体例
    1. 運用会社で“機体管理”の担当になる
    2. 販売店・代理店は“修理の入口”を学べる
    3. 農業ドローンは“保守の需要”が出やすい
    4. 副業で受託するなら“整備体制”を先に作る
  6. 整備士として信頼されるために今からできること

ドローン整備士になるには最短ルートはこれ

夕暮れ時に飛行するMavic Proドローンの正面

最短ルートは「整備の対象を決める→記録と安全の型を作る→現場経験を取る」の順で進めることです。

ドローンは機体の種類や用途で求められる整備が変わるため、最初に“どの現場の整備”を目指すかを決めるほど遠回りが減ります。

そのうえで、飛行日誌や点検整備記録を扱える状態にして、雇われでも受託でも仕事に接続します。

整備のゴールを先に決める

ドローン整備士と呼ばれる仕事は、現場では複数の役割に分かれています。

最初に狙う役割を決めると、学ぶ順番と必要な道具が絞れます。

空撮系の小型機と、産業用機や農業機では、点検項目も故障モードも違います。

「趣味の修理」から「業務の品質保証」へ切り替える意識を持つほど、案件につながりやすくなります。

目標を決めると、資格より先に“実務で見られるポイント”が見えてきます。

  • 運用現場の点検担当として日常点検を回す
  • 販売店や代理店で修理受付と一次診断を担う
  • 産業案件で定期点検と部品交換の計画を立てる
  • 改造や搭載物の取付け・取卸しを手順化する
  • 飛行日誌と点検整備記録の運用を整える

法律上の“整備士免許”が必須ではない現実

日本では、自動車整備士のように国が一律で付与する「ドローン整備士資格」が一般に必須とされる仕組みは確立していません。

一方で、業務の現場では「整備をどう実施し、どう記録し、どう再現性を担保するか」が評価されます。

そのため、資格の有無より、手順書に沿った点検整備と記録の整合性が重視されがちです。

民間講習やメーカー研修は、あくまで知識と技能を示す補助線として使うのが現実的です。

制度の状況は変化するため、最新の情報は一次情報や公式発表を確認する前提で動きます。

観点 目安
国家資格の有無 操縦は制度あり、整備は一律免許ではない方向性が多い
現場での評価 手順書準拠の点検整備と記録の品質が重視されやすい
学び方 民間講習やメーカー研修で体系化して吸収する
一次情報 ドローン整備の資格に関する解説

飛行日誌と点検整備記録を理解して差をつける

整備士として信頼されるかどうかは、工具の扱いだけで決まりません。

特定飛行の運用では、飛行日誌に飛行・整備・改造などを遅滞なく記載する制度があり、記録の不備はリスクになります。

国土交通省の案内では、飛行日誌を備えない、記載しない、虚偽記載をした場合に罰則があり得ると明記されています。

点検整備記録には、部品交換、定期点検、装備品の取付け・取卸しなどを残す考え方が示されています。

整備の仕事を目指すなら、記録の型を先に覚えるほど、現場の会話に入れます。

  • 日常点検は「正常/異常」を迷わず記録できる運用にする
  • 不具合は事象と処置を分けて残し、再発防止に使う
  • 部品交換は部品名と部位をセットで記録する
  • 装備品の着脱は作業内容として記録する
  • 様式は公式資料をベースに社内フォーマットへ落とす

操縦者の技能証明を“整備の武器”にする

整備が目的でも、操縦側の制度を理解していると強いです。

なぜなら、運用条件が変わると点検や記録の粒度も変わり、整備の要求水準が上がるからです。

国土交通省は無人航空機操縦者技能証明の制度を案内しており、飛行の形態によって必要性が変わる考え方も示しています。

整備担当が運航の前提を理解していると、点検項目の優先順位が立てやすくなります。

操縦技能は「整備後の確認飛行」や「再現試験」の場面でも役立ちます。

項目 ポイント
技能証明 運用の前提を理解しやすく、整備の品質に直結しやすい
活用場面 整備後の動作確認、飛行ログの把握、運航チーム連携
注意点 技能証明が不要な飛行もあるため運用要件で判断する
一次情報 国土交通省:無人航空機操縦者技能証明等

メーカー手順書に沿った整備を前提にする

業務用の整備は、自己流が歓迎されにくい領域です。

特に機体認証や型式認証に関わる考え方では、整備手順書に従った点検整備や正規品部品交換以外の作業に注意が必要だと示されています。

型式認証等のガイドラインでも、点検と整備のための手順書が必要であることが述べられています。

整備士としては「機体ごとの手順書を読み、守り、例外を記録する」姿勢が基本になります。

この姿勢があると、企業案件での信頼獲得が一気に楽になります。

民間資格の位置づけを勘違いしない

民間資格は、学習の体系化と、一定の知識・技能を示す材料として使えます。

ただし、飛行許可申請の簡略化など制度上の優遇は、時期によって変更されることがあります。

たとえばJUIDAは、民間資格の優遇措置(飛行許可申請の簡略化)が2025年12月18日に終了した旨を案内しています。

2026年以降は「何のために資格を取るのか」を、運用要件とキャリア設計に合わせて決めるのが大切です。

整備士を目指すなら、資格は“整備手順と記録を学ぶ入口”として活用するのが合理的です。

使いどころ
学習の体系化 安全・法令・運航管理を短期間で整理する
対外説明 取引先に基礎教育の履修を示す
注意点 優遇措置の有無は最新情報を確認する
一次情報 JUIDA:資格(優遇措置終了の案内を含む)

現場経験を最短で作る動き方

整備士を名乗れるようになるには、実作業の経験が欠かせません。

経験の作り方は「雇われて積む」か「小さく受託して積む」の二択に近いです。

最短ルートは、点検と記録の運用が回っている現場に入って、毎日同じ型で整備することです。

そこで扱う機体が増えるほど、故障モードの引き出しが増えます。

結果として、単価の高い案件に必要な“説明力”も自然に身につきます。

  • ドローンスクールや運用会社で機体管理の補助に入る
  • 販売店で修理受付と一次診断の流れを覚える
  • 点検整備記録のフォーマットを先に整える
  • メーカー修理や点検サービスの導線を把握する
  • 整備後の動作確認を手順化して再現性を作る

ドローン整備の仕事はどこまで求められる?

小麦畑でMavic Proドローンを構える男性

整備の範囲は、現場のリスクと運用形態で変わります。

点検の粒度が上がるほど、記録の厳密さと、判断の根拠が求められます。

まずは日常点検と定期点検の違いを押さえると、仕事の全体像がつかめます。

日常点検は“飛ばす前提”を整える

日常点検は、毎回の飛行前後で安全を担保するための整備です。

プロペラやアームの緩み、センサーの状態、バッテリーの健全性など、事故に直結する部分から見ます。

異常が出たら「飛ばさない判断」を含めて整備の役割になります。

点検は人に依存しやすいので、チェックリストで見落としを減らします。

飛行日誌の制度では、日常点検記録の作り方も一次情報として示されています。

  • 外観:ひび割れ、変形、ネジ緩み、固定部のガタ
  • 回転系:プロペラ欠け、モーター異音、回転抵抗
  • 電源:バッテリー膨張、端子汚れ、電圧のばらつき
  • センサー:IMU、コンパス、GNSSの異常兆候
  • 記録:日常点検の結果と特記事項を残す

定期点検は“劣化を前提”に計画する

定期点検は、消耗と劣化が進む前に異常を拾うための整備です。

飛行時間や運用環境によって、交換が必要な部品や調整項目が変わります。

ここで重要なのは、作業内容と理由を点検整備記録に残せることです。

点検整備記録には、交換記録や定期点検の実施記録を記載する考え方が示されています。

実務では「周期」「根拠」「実施者」をセットで運用します。

区分
周期の決め方 飛行時間、離着陸回数、環境(粉塵・塩害・雨)
主な作業 消耗品交換、キャリブレーション、締結確認、清掃
記録の要点 部品名・部位・理由・場所・実施者を残す
一次情報 国土交通省:飛行日誌の作成

修理と改造は“手順書の外側”が危ない

修理は原状回復の考え方に近く、改造は性能や構成を変える行為です。

現場では、搭載物の変更や部品交換が「改造」に近い扱いになる場合があります。

型式認証等の考え方では、手順書に従った点検整備や正規品交換以外の作業に注意が必要とされています。

整備士は、変更点を明確にし、必要ならメーカーや関係者に確認する役割を担います。

“その作業をした証拠”として、記録を残す姿勢が重要です。

  • 交換部品は純正・適合品の区別を明確にする
  • 改造に該当し得る作業は事前確認の導線を作る
  • 搭載物の着脱は作業内容として記録する
  • 安全に影響する変更は試験と確認手順を用意する
  • 一次情報:国土交通省:機体認証等

記録の不備は“整備ミス”と同じ扱いになる

整備の品質は、作業そのものと同じくらい記録で判断されます。

国土交通省の案内では、特定飛行の際に飛行日誌を備えない、記載しない、虚偽記載をした場合に罰金があり得ると示されています。

つまり、記録の欠落は「やっていない」と同じ扱いになりやすいです。

整備士を目指すなら、記録テンプレを用意して、毎回同じ粒度で残すことが武器になります。

この運用ができる人は、どの現場でも重宝されます。

リスク 影響
未記載 作業の再現性がなく、原因究明が止まる
曖昧記載 責任範囲が不明確になり、信用が落ちる
虚偽記載 法令リスクが高まり、事業継続に響く
一次情報 国土交通省:飛行日誌の作成(罰則の記載あり)

必要な知識とスキルのロードマップ

雪山を背景に道路上に置かれた白いドローン

整備士として伸びる人は、知識を“点検項目”に変換するのが上手いです。

電気・機械・ソフトの3つを、現場で使えるレベルにまとめることが近道になります。

ここでは、学ぶ順番をロードマップとして整理します。

電気とバッテリー管理が最優先になる

ドローンは電源系のトラブルが事故につながりやすい機器です。

バッテリーの膨張や端子の劣化、セルバランスの崩れは、飛行中の電圧降下を招きます。

整備士は、性能より先に“危険兆候”を見抜く必要があります。

そのために、電圧、抵抗、発熱の基礎を押さえます。

安全のための管理は、毎回同じ手順で確認する運用に落とします。

  • リチウム系バッテリーの劣化サインを覚える
  • 充電・保管温度と寿命の関係を理解する
  • 端子・コネクタの接触不良を診断できるようにする
  • 電圧ログの見方を運用に組み込む
  • 異常時の隔離と廃棄のルールを決める

推進系は“部品の相性”まで含めて扱う

推進系はモーター、ESC、プロペラ、機体フレームの組み合わせで成立します。

同じ症状でも、原因が振動なのか電源なのか制御なのかで対処が変わります。

整備では、交換した部品名と部位を記録に残す前提が重要です。

交換して終わりではなく、交換後の確認手順までを標準化します。

型式認証等の資料でも、モーターやESC、プロペラなどの主要諸元が扱われています。

要素 整備で見る点
モーター 異音、軸ブレ、発熱、回転抵抗の変化
ESC 焼損兆候、温度、設定、ファーム整合
プロペラ 欠け、歪み、取付けトルク、バランス
参考資料 無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン

ソフトウェアとキャリブレーションを作業化する

ドローンは、制御ソフトとセンサーの整合で安定して飛びます。

ファームウェア更新やキャリブレーションは、整備の一部として扱われることが多いです。

現場で差が出るのは、更新の前提条件と、更新後の確認手順を持っているかどうかです。

作業を“儀式”にせず、何を狙ってどこを確認するのかを言語化します。

そのうえで、結果を記録に残し、次の整備につなげます。

  • 更新前にログと設定を確保する
  • 更新後にIMU・コンパス等の再調整が必要か判断する
  • GNSS受信やホバリングの挙動で健全性を確認する
  • 異常時のロールバック手順を用意する
  • 作業結果を点検整備記録に残す

不具合切り分けは“順番”が命になる

整備が上手い人ほど、切り分け手順が固定されています。

手順がないと、部品を闇雲に交換してコストと時間が膨らみます。

飛行日誌の取扱要領では、不具合事項と処置の内容を記載する考え方が示されています。

この発想を整備手順に落とし、事象と原因と対処を分けて記録します。

結果として、再発防止と教育に使える資産が積み上がります。

ステップ
事象の固定 いつ・どの条件で・何が起きたかを整理する
原因の候補 電源、回転系、センサー、通信、設定に分ける
検証 再現試験と交換試験を分けて実施する
記録 不具合と処置を分けて残す

資格や講習は何を選ぶと良い?

小麦畑でMavic Proドローンを構える男性

整備士を目指す場合でも、資格や講習の選び方で伸び方が変わります。

ポイントは、制度上の肩書きではなく「手順書・記録・確認飛行」を学べるかどうかです。

ここでは、国家制度、民間講習、メーカーサービスをどう使い分けるかを整理します。

技能証明は“運用要件を理解する勉強”として効く

無人航空機操縦者技能証明の制度は、飛行の安全に必要な知識と能力を証明する枠組みです。

整備担当でも、運用要件を理解すると点検項目の設計がしやすくなります。

また、操縦者と同じ言葉で会話できると、整備の説明が通りやすくなります。

制度の詳細は国土交通省の一次情報を起点に確認するのが安全です。

整備のキャリアでも、現場の信用を補強する材料になります。

狙い 整備目線のメリット
要件理解 飛行形態に応じた点検項目の優先順位が立つ
連携 運航チームとの意思疎通がスムーズになる
確認飛行 整備後の動作確認が取りやすい
一次情報 国土交通省:無人航空機操縦者技能証明等

民間講習は“体系化”と“教育”のために使う

民間講習は、短期間で安全・法令・運用の基本を整理するのに向いています。

一方で、制度上の優遇措置は変更されるため、目的を誤ると費用対効果が落ちます。

JUIDAは民間資格の優遇措置(飛行許可申請の簡略化)が2025年12月18日に終了したと案内しています。

2026年以降は、民間講習を「現場に出る前の基礎固め」として位置づけるのが現実的です。

整備目的なら、整備手順や記録運用に触れるカリキュラムを優先します。

  • 講習で扱う範囲に点検・記録が含まれるか確認する
  • 修了後にどの現場で経験を積めるかセットで考える
  • 優遇措置の有無は一次情報で最新を確認する
  • 講師の実務経験と、扱う機体の種類を確認する
  • 参考:JUIDA:ドローン資格

メーカーの点検・修理サービスを基準線にする

整備の品質を作るうえで、メーカーの点検や修理の流れを知ることは重要です。

たとえばDJIは公式修理センターによる定期点検サービスの案内を公開しています。

こうした一次情報は「何を点検し、どこを消耗品として扱うか」の目安になります。

整備士としては、外部委託の範囲と、自社・自分で対応する範囲を切り分けます。

切り分けができると、見積もりや納期の説明が安定します。

項目 ポイント
点検の基準 メーカーの点検項目は現場の基準線になりやすい
外注の判断 基板系・重大故障・保証対象は外注が安全になりやすい
記録 外注でも作業内容を点検整備記録に残す
参考 DJI:定期点検サービス申請ガイド

整備系講習を選ぶときのチェックポイント

整備系の講習は名称が似ていても、実務に効く内容は差があります。

重要なのは、座学だけでなく、点検項目の作り方と記録運用まで落とし込めるかどうかです。

また、手順書に従う姿勢と、例外時の判断フローが学べるほど現場に強くなります。

受講前に、扱う機体の種類と、教材の更新頻度を確認します。

最後に、修了後の経験獲得ルートがある講習ほど、最短で仕事につながります。

  • 整備手順書を読む訓練がカリキュラムにある
  • 点検整備記録の書き方まで扱う
  • 不具合切り分けの実技がある
  • 講師が現場で整備をしている
  • 修了後に現場紹介やOJTの導線がある

就職・副業で整備経験を積む具体例

手のひらの上をホバリングする小型ドローン

整備士としての経験は、机上より現場で増えます。

ただし、いきなり修理屋として独立するより、点検と記録を回す役割から入るほうが安全です。

ここでは、就職と副業の両面で経験を積むパターンを整理します。

運用会社で“機体管理”の担当になる

ドローン運用会社では、飛行の前後で機体管理の仕事が発生します。

ここに入れると、日常点検、バッテリー管理、ログ整備をルーティンで回せます。

整備士を目指すなら、最初にこのルーティンを作れる環境が強いです。

飛行日誌の運用を覚えると、法令面の抜けも減ります。

結果として、現場での“任せられる範囲”が広がります。

  • 飛行前点検と飛行後点検の型を固定する
  • バッテリー台帳と保管ルールを整える
  • 不具合の一次切り分けを担当する
  • 整備委託が必要な基準を社内で統一する
  • 点検整備記録を残す運用にする

販売店・代理店は“修理の入口”を学べる

販売店や代理店は、故障機の相談が集まる場所です。

一次診断、見積もり、メーカー修理への引き渡しなど、整備の入口を体系的に学べます。

この経験があると、副業での受託でも判断が早くなります。

さらに、正規品部品や手順書の考え方に触れやすいのも強みです。

現場では、説明の正確さが信用に直結します。

学べること
受付の型 症状の聞き取り、再現条件、ログの取得
一次診断 外観、電源、回転系、設定の切り分け
外注判断 メーカー修理対象の見極め
部品管理 適合品、純正品、在庫の扱い

農業ドローンは“保守の需要”が出やすい

農業用途は稼働時間が伸びやすく、保守のニーズが発生しやすい領域です。

薬剤や粉塵など環境負荷が高く、清掃や消耗品交換の重要度が上がります。

整備としては、定期点検の計画と、消耗の早い箇所の管理が中心になります。

ここでも、作業内容を点検整備記録に残す運用が強みになります。

実務で得た知見は、他領域の整備にも転用できます。

  • 薬剤付着や腐食の予防清掃を手順化する
  • ノズルやポンプ等の周辺部品の点検周期を作る
  • 稼働環境に合わせて交換計画を立てる
  • 保管・輸送時の破損防止を運用に組み込む
  • 整備履歴を案件ごとに残して説明できるようにする

副業で受託するなら“整備体制”を先に作る

副業で整備を受ける場合、技術より先に体制が問われます。

連絡、預かり、見積もり、納期、外注、記録の流れを整えるだけでトラブルが激減します。

また、手順書に従えない作業は受けないという線引きが必要です。

飛行日誌や点検整備記録の発想を取り込み、納品物として提示できる形にします。

これができると、価格競争ではなく信頼で選ばれます。

整備体制 用意するもの
受付 症状テンプレ、再現条件、ログ提出の依頼文
見積 作業範囲、部品費、外注費、納期の提示
線引き 手順書外の改造は原則不可とする
納品 点検整備記録の提出、確認手順の説明

整備士として信頼されるために今からできること

海辺を飛行するPhantomシリーズドローン

ドローン整備士になるには、資格探しより先に、整備の対象領域を決めることが近道です。

次に、飛行日誌と点検整備記録の運用を理解し、記録の型を作ることが信頼の土台になります。

そして、メーカー手順書に従って点検整備する姿勢を前提にして、自己流の作業を減らします。

操縦の制度も押さえて運用要件を理解すると、整備の優先順位が立ちやすくなります。

最後に、運用会社や販売店など“整備が回っている現場”で経験を積むほど、最短で仕事に接続します。

今日からは、点検項目のチェックリストと点検整備記録のテンプレを用意して、毎回同じ粒度で残すところから始めてください。