ドローンの練習を「無料」でやりたいのに、どこで飛ばせばいいか分からない人は多いです。
日本では航空法のルールに加えて、公園や河川敷などの管理者ルールが重なるため、場所探しが難しく見えます。
ただし探し方の順番を決めれば、無料または限りなく無料に近い練習環境を見つけやすくなります。
この記事は、場所の探し方から、許可・申請の要点、安全に上達する練習までを短時間で整理します。
無料で使えるドローン練習場の探し方8選
無料で練習できる場所は「最初からドローンOKな場所」よりも、「条件を満たせばOKになる場所」を拾う方が見つかりやすいです。
ここでは、初心者でも再現しやすい探し方を8つに分けて紹介します。
順番どおりに当たると、無駄な問い合わせや現地往復を減らせます。
自治体の「ドローン飛行可能施設一覧」を探す
自治体が公開している一覧は、管理者が明確で、問い合わせ先も載っていることが多いです。
例えば和歌山県は公共施設の飛行可能施設一覧をPDFで公開しています。
一覧がある自治体では、現地の空気感が「禁止前提」ではなく「条件付きで可能」になりやすいです。
- 検索語例:都道府県名+ドローン+飛行可能施設
- 一覧があれば「使用条件」「受付窓口」を先に確認
- 参考例:和歌山県内の公共施設におけるドローン飛行可能施設一覧
河川敷は「市役所ではなく河川管理者」を当てる
河川敷は無料で広い反面、管理者が市町村とは限らず、担当が分かれがちです。
国管理河川なら国交省系の河川事務所、県管理河川なら県の土木部門が窓口になることがあります。
まず管理区分を確認してから問い合わせると、たらい回しを避けられます。
| 先に確認すること | その河川敷の管理者と管轄 |
|---|---|
| 聞くべき要点 | 離着陸可否、立入禁止、時間帯、イベント利用 |
| 伝える情報 | 機体重量、飛行高度、人数、補助者の有無 |
| 言い回し | 「空撮」より「安全管理をして練習」 |
スポーツ施設は「グラウンド全面予約なし」で相談する
運動公園や広場は、全面を貸し切らなくても、空いている時間帯に限定して相談できる場合があります。
ただし安全上の観点で断られることもあるので、代替案まで一緒に提示するのがコツです。
断られても「じゃあどんな条件なら可能か」を聞けば次につながります。
- 平日昼間など利用が薄い時間帯を提案
- 飛行範囲をコーン等で明示できることを伝える
- 第三者が近づいたら即停止する運用を約束
公園は「ルールの有無」と「使用行為許可」を分けて確認する
公園は無料で使えそうに見えますが、自治体の公園ルールでドローンが制限されることがあります。
一方で、事前に許可を取る形なら可能になるケースもあります。
禁止かどうかだけで終わらせず、許可の窓口と必要書類まで聞くのが重要です。
| 最初の質問 | ドローン飛行に関する禁止規定の有無 |
|---|---|
| 次の質問 | 使用行為許可の申請可否と提出先 |
| 添付が多いもの | 飛行計画、保険、管理体制、許可承認の写し |
| 注意点 | 人の多い時間帯は不可になりやすい |
自分の私有地でも「上空の空域ルール」を先に見る
土地が自分のものでも、空港周辺や人口集中地区などでは許可が必要な場合があります。
国土交通省は、許可が必要となる空域と、守るべき飛行方法を整理して公開しています。
私有地なら必ず自由という誤解を先に潰すと、場所探しが早くなります。
- 空域の基本:無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法
- 飛行ルール全体:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
- 場所が境界付近なら「安全側」に倒して計画する
屋内は「トイドローン練習」で無料化しやすい
屋外にこだわるほど、手続きと調整コストが増えて練習が続かなくなりがちです。
初心者の最初の壁は、姿勢制御とスロットルの繊細さなので、屋内でも十分に伸びます。
屋内練習で基礎を固めてから、屋外の申請に進むと失敗が減ります。
- 最初は高度30cmからホバリングを安定させる
- 壁から距離を取り、プロペラガードを付ける
- 風の影響がないため操作の癖が見えやすい
ドローン練習場の「無料開放日」「体験会」を拾う
民間の練習場は有料が多いですが、イベントや体験会で無料枠が出ることがあります。
初心者向けの講習付き体験は、安全面の説明も含まれるので効率が良いです。
無料枠は枠が小さいため、見つけたら即予約できる状態にしておくのが現実的です。
| 探し方 | 施設名+体験会、ドローン+無料+体験 |
|---|---|
| 確認点 | 機体持ち込み可否、バッテリー本数、時間 |
| 初心者の利点 | 安全距離や注意点を現地で学べる |
| 注意点 | 撮影より練習目的で参加する |
「航空局への許可が不要な範囲」を狙って場所を絞る
許可が不要な範囲で飛ばせれば、場所の条件は管理者ルールだけに近づきます。
国交省が示すルールのうち、許可が必要となる空域を避けると候補が増えます。
最初は「許可が必要になりにくい計画」を作ってから場所探しをすると早いです。
- 人口集中地区の上空を避ける
- 空港周辺の空域を避ける
- 150m以上を狙わず低高度で練習する
無料で飛ばせるかを判断する最低限のルール
無料で使える場所を見つけても、法令上の条件を外すと結局飛ばせません。
ここでは「最短で間違いを減らす」ために、初心者が押さえるべき部分だけに絞ります。
詳細は国土交通省のルールページも必ず参照してください。
100g以上は屋外での飛行前に機体登録が必要
屋外を飛行させる100g以上の機体は登録対象で、飛行前までに登録を済ませる必要があります。
登録後は登録記号の表示等が求められるため、買ってすぐに飛ばす前提だと詰まりやすいです。
まずは登録ポータルで対象と手順を確認し、機体ごとに管理しましょう。
- 公式:無人航空機登録ポータルサイト
- 対象の明示:飛行ルールの対象となる機体
- 登録記号の表示と携行情報をセットで準備
許可が必要になりやすい空域を先に排除する
空港周辺、人口集中地区、150m以上の上空などは、許可が必要となる代表的な空域です。
練習目的なら、最初からこの条件に入りにくい場所と高度で計画する方が現実的です。
国交省の整理に沿って、まず空域の該当有無を確認してください。
| 空域の例 | 空港等の周辺、人口集中地区、150m以上 |
|---|---|
| 必要な対応 | 該当する場合は事前の許可 |
| 確認先 | 無人航空機の飛行禁止空域と飛行の方法 |
| 練習の方針 | まずは該当しにくい場所で基礎練習 |
空域OKでも「飛行の方法」で承認が必要になることがある
空域が問題なくても、夜間飛行や目視外飛行など、飛行方法によって承認が必要になる場合があります。
初心者の練習は、原則として日中・目視内・人から距離を取る運用に寄せると楽になります。
不安があるなら、許可・承認の全体像を国交省のページで確認してください。
- 公式:無人航空機の飛行許可・承認手続
- 最初は「日中」「目視内」「補助者あり」で組む
- 練習中は撮影より安全を優先する
禁止施設周辺など別法令の制限も重なる
航空法とは別に、特定の施設周辺で飛行が制限される仕組みがある点にも注意が必要です。
旅行先で練習したい場合ほど、この手の制限に引っかかりやすくなります。
地図で確認できる仕組みもあるため、事前確認を習慣にしてください。
| 気を付ける場面 | 空港や重要施設付近、イベント開催中 |
|---|---|
| まずやること | 飛行前に地図で該当区域を確認 |
| 次にやること | 管理者・施設側のルールも確認 |
| 備考 | 空域許可があっても飛べない場合がある |
申請・許可の流れを押さえると無料候補が一気に増える
無料の場所が見つからない最大の原因は、申請の入口が分からず候補を捨ててしまうことです。
申請は難しく見えますが、手順を固定化すれば毎回の手間は減ります。
ここでは、現実的に使うことが多い流れだけをまとめます。
許可・承認は原則DIPS2.0でオンライン申請
国交省は、飛行許可・承認の申請をオンラインのDIPS2.0で行うことを基本として案内しています。
申請から補正のやり取り、許可書のダウンロードまで一連の流れがオンラインで完結します。
無料練習のためでも、必要なケースでは早めに慣れておくと後が楽です。
- 公式:ドローン情報基盤システム2.0
- 手続の説明:無人航空機の飛行許可・承認手続
- 許可書は携行し、提示を求められたら即提示できるようにする
管理者への申請は「安全計画」を短く見せるのがコツ
公園や施設の管理者は、航空法の申請よりも、現地の安全と苦情リスクを重視します。
そのため「いつ」「どこを」「どう区切って」「誰が見張るか」を短く提示できると通りやすいです。
文章が長いほど読まれないので、要点を表にして渡すと早いです。
| 飛行日時 | 人が少ない時間帯を指定 |
|---|---|
| 範囲 | 離着陸点と飛行範囲を明示 |
| 安全措置 | 補助者配置、立入制限、緊急停止 |
| 機体情報 | 重量、プロペラガード、最大高度 |
| 連絡先 | 当日の責任者と電話番号 |
「許可不要に寄せた飛行計画」で交渉が簡単になる
管理者にとって一番怖いのは、ルール違反が原因で事故や苦情が発生することです。
だからこそ、最初の提案は許可不要に寄せた計画にして、合意形成を取りやすくします。
例えば高度を抑え、目視内で、離着陸場所を固定するだけで印象は変わります。
- 高度を上げない
- 目視外にしない
- 第三者との距離を最優先に取る
書類を毎回作らないためにテンプレ化する
無料で練習を続けるなら、申請を都度ゼロから作らない仕組みが必要です。
機体情報と安全措置はテンプレ化し、日時と場所だけ差し替えるのが現実的です。
テンプレがあると、管理者とのやり取りも早くなります。
| 固定する項目 | 機体情報、安全措置、緊急時対応 |
|---|---|
| 差し替える項目 | 日時、場所、周辺状況 |
| 保管方法 | PDF化してスマホで即提示 |
| 見直し頻度 | 月1回と機体変更時 |
無料で練習するほど安全対策が重要になる
有料施設は安全設計がされていることが多い一方、無料の場所は自分で安全を作る必要があります。
安全対策は「事故を防ぐ」だけでなく、「次も使わせてもらう」ための信用にも直結します。
最低限の準備を固定化しておきましょう。
第三者賠償の考え方を先に決める
練習は失敗が前提なので、万が一の補償をどうするかを先に決めておくべきです。
保険の有無は管理者との交渉材料にもなり、許可を取りやすくなる場合があります。
飛行内容に応じて必要な備えを整理してください。
- 対人・対物の賠償を軸に考える
- 飛行頻度が高いなら年契約も検討する
- 施設側から保険証券の提示を求められることがある
離着陸点の「散らかり」をなくす
無料の場所でトラブルになりやすいのは、荷物やバッテリー交換で人の動線をふさぐことです。
離着陸点を固定し、荷物の置き場と作業導線を決めるだけで周囲の安心感が上がります。
小さな配慮が次回の継続につながります。
| 離着陸点 | 平坦で砂利が少ない場所 |
|---|---|
| 立入管理 | コーンやロープで範囲を明示 |
| 作業導線 | 交換作業は後方で固定 |
| 中止基準 | 人が近づく、風が強い、視界不良 |
風と電波だけは妥協しない
初心者の事故原因は、操縦ミスよりも風とリンク不安定が絡むことが多いです。
無料で練習できる日でも、条件が悪ければ飛ばさない判断が最も安い選択になります。
風速と周辺障害物を確認してから開始してください。
- 初期は微風の日だけに絞る
- 周辺に鉄塔や高圧線がある場所は避ける
- 帰還高度とフェールセーフを事前に設定する
練習の撮影は「後回し」にする
撮影を始めると、画角や構図に意識が取られて操縦が雑になりやすいです。
無料の場所ほど安全管理が自己責任なので、練習と撮影は分けた方が結果的に上達が早いです。
最初は練習ログだけ残し、撮影は余裕が出てからにしましょう。
| 優先順位 | 安全確認→操縦→ログ→撮影 |
|---|---|
| ログの例 | 風、電池、失敗ポイント、改善点 |
| 撮影の開始目安 | ホバリングが安定してから |
| メリット | 上達の再現性が上がる |
無料練習でも上達が速い練習メニュー
練習場所が無料かどうかよりも、練習の設計があるかどうかで上達速度は変わります。
短時間でも成果が出やすいメニューを決め、毎回同じ順で回すのが最短です。
ここでは初心者向けに、失敗しにくい順番でまとめます。
ホバリングは「高度固定」と「位置固定」を分ける
最初からその場で完全停止を狙うと、スロットルと姿勢制御が同時になって崩れます。
高度だけを安定させる練習と、位置だけを保つ練習を分けると負荷が下がります。
無料の狭い場所でも実施しやすい基礎メニューです。
- 高度30cmで10秒維持
- 高度1mで10秒維持
- 位置固定は機首の向きを固定してから行う
八の字は「速度」より「止まれるか」を評価する
八の字は上達の王道ですが、速く回すほど誤差を誤魔化せてしまいます。
速度ではなく、各ターンで一瞬止まれるかを評価基準にすると、操縦が急に安定します。
上達すると無料の場所でも安全距離を確保しやすくなります。
| 目標 | ターンごとに姿勢を整える |
|---|---|
| 失敗例 | 速度で逃げて外へ膨らむ |
| 修正 | スティック入力を短くする |
| 判断 | 止まれた回数で合格を決める |
離着陸は「同じ場所に戻る」練習にする
無料の場所で安全を作るには、離着陸が安定していることが強い武器になります。
離陸して少し移動し、同じ場所に戻って着陸するだけで、事故率は大きく下がります。
毎回の練習に必ず組み込みましょう。
- 離陸点をテープで目印化
- 移動は最小限で往復にする
- 着陸は最後にゆっくり沈める
練習の回数を増やすなら「10分単位」で切る
無料練習は、長時間より短時間を高頻度にした方が続きやすいです。
疲れた状態で続けるとミスが増え、トラブルで場所が使えなくなるリスクも上がります。
10分単位で区切って成功体験を積む方が結果が出ます。
| 1セット | 10分 |
|---|---|
| 内容 | ホバリング→八の字→離着陸 |
| 休憩 | 5分 |
| 終了基準 | 操作が雑になった時点で終える |
無料で続けるために押さえる要点
無料の練習場探しは、候補を増やす工夫と、断られにくい伝え方のセットで成功率が上がります。
まずは許可が不要になりやすい飛行計画に寄せ、空域ルールを外さないことが最優先です。
100g以上なら機体登録が前提になるため、登録と携行情報を整えてから場所に当たりましょう。
河川敷や公園は「どこに申請するか」で結果が変わるので、管理者の特定から始めてください。
安全計画は短く、範囲と補助者と中止基準を明確にし、管理者の不安を減らすのが近道です。
練習メニューは短時間で回せる型を作り、上達で安全マージンを広げると選べる場所も増えます。
無料にこだわりすぎて危険な条件で飛ばすより、飛ばさない判断を含めて継続できる設計にしてください。
この手順で進めれば、無料または無料に近い環境でも、無理なく練習を積み上げられます。

